津山剣道教室発祥の「津山東剣道教室」を訪問 | |
(津山市山北) | |
昭和42年2月、津山剣道連盟の事業として、剣道の基礎基本の徹底を期し、あえて勝敗にこだわらない豆剣士の育成を根幹に据えた剣道教室が発足され、稽古場所は市内の小学校であった。 約1年後、学校の都合で稽古場所が津山市立東小学校に移され、これが津山東剣道教室の始まりである。 当時の会長をはじめ剣道連盟の多くの先生方が、子供の指導とその後の一般稽古のために集まってできた剣道教室である。 津山剣道教室は、その後の会員の増加とともに、昭和43年に津山南剣道教室が分離したのを始め、小学校単位で剣道教室が枝分かれし、その後増減を繰り返し、最大16教室となったが、現在は13教室となっている。 他の地域の少年剣道と違うところは全ての教室が剣道連盟の傘下団体であり、全てが1教室であるとの指導方針をとっている。つまり剣道連盟の中の一つの組織であり、指導者も剣道連盟が発令という形をとっている。 今回、県剣道連盟普及委員の大林秀行、福田邦男が、令和元年11月21日(木)津山市立東小学校体育館を訪問しました。 6時30分の稽古開始前から、早く来た子供を相手に、福島先生が打ち込み稽古の指導をされていました。 歴史等を含めた活動状況などを福島祐紀洋先生(教士7段)にお聞きしました。 |
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福島祐紀洋先生の言葉 現在、津山東剣道教室は8人の指導者(指導者補助を含む)の下、15名の会員が週2日(火、木曜日)の稽古に汗しております。指導者は常に剣道教室発足時の「子供たちの健やかな成長を願う」を心にとどめ、剣道の理念である「人間形成」をめざして指導しています。もっとも人間形成とは何かは子供たちに難しいので、立派な大人になること。立派な大人とは普通の人であることを踏まえ、次のように話しています。 ○挨拶がきちんとでき、正しい言葉遣いが出来ること。 ○常に相手の立場に立って物事が考えられること。 ○物事に一生懸命取り組めること。 ○やって良いことと駄目なことの判断がきちんと出来ること。 また、常に津山東剣道教室の指導者、保護者、会員ともども皆の心に、日頃の稽古、試合等の際に津山剣道教室13教室の中で一番の老舗であるということがプレッシャーとなり、大きな負担となっていますが、負けることなく、逆に歴史や伝統を継承し、自負と誇りを胸に自覚を持ち行動出来るように心がけております。試合の方も毎年何本かの優勝旗を持ち帰らせていただいています。 津山東教室の悩みは他の剣道教室同様、少子化と他の少年スポーツとの競合で会員が少ないということと、人数は確保できているものの、実際指導できる指導者が仕事の兼ね合いが多く、なかなか出席できないということです。 指導者(含指導者補助) 岡田圭史(主任)、福島祐紀洋、岡 悦宣、小坂淳一、川嶋健文、本山寛文、篠原正展、浅尾 誠 以上8名 会 員 6年生4名、5年生1名、4年生4名、2年生4名、1年生2名以上15名 剣道連盟の教室生は2年生からなので連盟の登録から2名は外れている。 中学生は東教室独自に準会員として扱っており、全員とはいかないが、何人かは稽古に参加している。 稽古日時 火曜日、木曜日 6時30分〜8時30分 (6:10から6:30まで希望者は打ち込み稽古) 稽古終了時、黙想の終わったのち、次の誓いの言葉を皆で大きな声で自分に誓うことにしています。 『勉強します。剣道します。お父さん、お母さんに心配かけません。』 平成29年10月7日に創設50周年の記念行事をやりましたが、その中で述べられた保護者の言葉の一部を掲載いたします。指導者と同じ思いがあり、重複する箇所があるように思われますが、一つの心と解釈ください。 『東教室といたしましては、創設50周年の節目の年を迎え、改めて身の引き締まる思いでございます。これまでの東教室の先輩から受け継いできた、歴史や伝統を継承し、より厳しく日々の鍛錬を行っていきたいと思います。身体を鍛えるだけでなく相手を尊重し思いやりのある心を育て、次世代を担う子どもたちの成長を願いつつ、豊かな人間形成の場である剣道に誇りを持ち邁進していく所存でございます。』 |